星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)

夜想曲(ボッテイローリ)
 
Fabio Banegas; Piano / George Takei; Speaker*
 
ホセ・アントニオ・ボッティローリ(1920 - 1990)
 アルゼンチンの作曲家ということぐらいのインフォメーションしかわかりませんが、このアルバムがこの作曲家の初レコーディングとのこと。このアルバムに収録されている曲に耳を傾けるたびに、相変わらずGRAND PIANOレーベルはいい仕事をしてくれたなぁ、と思います(笑)。

 このアルバムは作品全集第2弾(第1弾はワルツ集)として2021年にリリースされました。レコーディングは生誕100年目に行なわれたようです。アルバムに『NOCTURNES』というタイトルがつけられていますが、全20曲中「夜想曲」は3曲のみ。それでも全体的に穏やかな曲が多く(LentoやAndanteがほとんど)、静かな夜景という雰囲気が漂うきょくがほとんどで、まさに星を眺める時に流しておくにはぴったりの曲調だと思っていたら、作曲のインスピレーションとして「故郷の澄み渡った空」から受けたということが書いてありました。納得。
  そんなことを頭に入れて耳を傾けてみると、彼の故郷ばかりでなく、身近な星空の下の情景が目に浮かんでくるようです。さらに、アルバムジャケットに使用されているアンドロメダ大星雲(Simon Hudson撮影)をイメージした(?)アンドロメダという楽曲も収録され、個人的には一石二鳥の収穫でした(笑)。
 
「3つの悲しみ」III. わずかな悲しみ ニ短調 アンドロメダ B96(Andante) -1984-
「6つのアルバムのページ」V. 第5番 ロ長調 夜行性
「2つの夜想曲」I. 変ト長調 B59(Sostenuto - Andantino) -1978-
「2つの夜想曲」II. 変ト長調 B95(Larghetto - Poco piu) -1984-
「5つの返信」IV. 夜想曲 ニ短調(Presto)* -1979-


夜想曲リスト

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